※この記事は、私自身の体験をもとに書いています。症状や回復のペースは人によって異なります。
体調に関することは必ず主治医にご相談ください。
休職したら、もう少しちゃんとできると思っていた。
朝は決まった時間に起きて、散歩して、制度を調べて、少しずつ回復していくイメージ。
でも実際は、11時まで寝て、スマホをぼーっと眺めて、「今日も何もできなかった」と思いながら夜を迎えた。
それが何日も続いた。
この記事は、そういう日々の話と、「それで当然だった」と気づくまでの話です。

この記事でわかること
- 抑うつで休職した私のリアルな1日の過ごし方(時間割つき)
- 「何もできない」と感じたときの気持ちと、その理由
- SNSを見て落ち込んでしまったこと
- 猫の世話が支えになっていた話
- 少しずつ変化していったこと
休職前の私:コールセンターで心が限界になるまで
休職前は、コールセンターで電話対応の仕事をしていた。
1日に何十件も受電して、アプリの操作案内、登録変更、カード紛失、クレームの一次対応。
気を張る場面が多く、神経を使う仕事だった。
もともと人と話すこと自体は嫌いではなかった。
でも、毎日決まった時間に出勤して、ひっきりなしに電話を取り続ける生活が、少しずつ体に出てきた。
朝起きると、動悸がする。体が熱くなるような感覚。
胃の不快感、首肩こり、頭痛。体がずっと緊張しているような状態が続いた。
「今日も仕事に行かなきゃ」と思うだけで、体がこわばった。
それでも「みんな頑張ってるから」と出勤し続けて、ある日、限界を超えた。
→ 休職前のサインについては抑うつで休職したら最初にやる5つの手続きにも書いています。

休職初期の1日【リアルな時間割】何もできなくて当然だった
休職してすぐの頃の1日は、リアルにこんな感じだった。
下記の図は、スマホ等の場合、横にスクロールしていただけます。
| 時間 | 過ごし方 |
|---|---|
| 〜11:00 | 起きられない。布団の中でスマホをぼーっと見る |
| 11:00〜13:00 | やっと起き上がる。頭が重くてすぐには動けない |
| 13:00〜16:00 | YouTube、SNS。ペットのご飯をあげる |
| 16:00〜19:00 | 体調がよければコンビニへ。悪ければそのまま横になる |
| 19:00〜 | パートナーが帰ってくる。ご飯を食べる |
| 夜 | また不安が来る。スマホを見ながら寝落ち |
「仕事をしていた頃と比べたら、何もしていない。」
頭では分かっていた。でも体は動かなかった。
7〜8時間寝ても眠気が残る。それも回復の一部だった
休職して驚いたのは、たくさん寝ても眠いままだということ。
夜23時に寝ても、11時まで起きられない。
起きても、体が重くて布団から出られない日があった。
「怠けているのかな」と最初は思っていた。
でも今振り返ると、限界まで張りつめていた体が、睡眠をむさぼっていたんだと思う。
仕事を休んだからといって、すぐに元気になるわけじゃなかった。
むしろ休み始めてから「ああ、私そんなに疲れていたんだ」と気づくくらい、体がぼろぼろだった。
休職中の気持ち:安心と不安が同時にあった
仕事に行かなくていい安心感は、確かにあった。
あの動悸がない。
「今日も電話を取らなきゃ」というプレッシャーがない。
それだけで、少し体の緊張が解けた感じがした。
でも同時に、頭の中は不安でいっぱいだった。
「このまま休んでいて大丈夫なのかな」
「いつ戻れるんだろう」
「復職できるのかな、それとも退職になるのかな」
「この先どうやって働けばいいんだろう」
時間がある分、考えなくてもいいことまで考えてしまう。
体を休めているはずなのに、頭の中はずっと忙しかった。
夕方から夜にかけて、不安が特に強くなった。
みんなが仕事を終える時間に、自分だけ止まっているような感覚。
それが一番しんどかった。

SNSを見て落ち込む日【休職中の罪悪感の正体】
休職中に一番やらかしたと思うのが、SNSを見続けることだった。
Instagramを開くと、働いている人、おしゃれな場所でご飯を食べている人、資格の勉強をしている人。
「私は何をしているんだろう」
比べたくないのに、比べてしまう。
見るたびに焦って、でも動けなくて、また自分を責める。
休職中のSNSは、ガソリンに引火するようなものだった。
情報を入れれば入れるほど、不安と罪悪感が増した。
今なら分かるけど、あの時期はSNSを開く回数を減らすだけで、かなり楽になれたと思う。
「SNSを見ない」ことへの罪悪感まで出てきそうだけど、体調が安定していない時期は、情報を断つことも回復の一部だった。
ペットのご飯があったから、ベッドから出られた日があった
休職中、生活リズムが完全に崩れずに済んだ理由のひとつが、ペットの存在だった。
当時はまだ子猫だった。
「自分のため」には動けない日でも、「猫のご飯をあげなきゃ」という理由なら、ベッドから出られた。
立ち上がって、ご飯をあげて、ふと窓から光が差し込んでいるのを見て、「あ、今日も朝が来たんだ」と思った日がある。
そういう小さなことが、じわっと気持ちを保ってくれた。
猫が膝に来て甘えてくれると、それだけで少し気持ちが落ち着いた。
「自分は何もできていない」と思う日でも、「猫の世話はできた」という事実だけが、かろうじて自分を支えてくれていた。
コンビニに行けた日も同じ。
仕事をしていた頃は当たり前だったことが、休職中は「今日は外に出られた」というだけで、達成感があった。
できることが小さくていい。
それで十分だった。
休職中盤:制度を調べるようになった
休職してしばらく経つと、傷病手当金や退職後の社会保険について調べるようになった。
「自分はどの制度を使えるのか」「住民税はいつ払うのか」「国保と任意継続どちらが安いのか」
分からないことばかりだったけど、一つずつ調べていくことが、少し前を向くきっかけになった。
在宅でできる仕事や、文章を書く仕事に興味を持つようになったのも、この時期だった。
コールセンターという環境が自分に合っていなかったのだと、休んでみて初めて気づいた。
よくある質問
- Q休職中何もしてない。罪悪感があります。それでもいいの?
- A
休職初期(急性期)は、寝ること・体を休めることが最優先です。
何もできない日があるのは、それだけ消耗していたから。
罪悪感を持つ必要はありません。
体が楽になってきてから、少しずつ動き始めるイメージで大丈夫です。
- Q休職中に1日中寝ていても大丈夫?
- A
休職初期は大丈夫です。
張りつめていた体が一気に回復しようとしている状態なので、眠気が続くのは自然なことです。
ただ、回復期に入っても昼夜逆転が続く場合は主治医に相談してみてください。
- Q休職中にSNSを見て落ち込みます
- A
休職中のSNSは思っている以上に消耗します。
私も同じで、見るたびに「私は何をしているんだろう」と焦っていました。
体調が安定していない時期は、SNSを見る時間を意識的に減らすだけで、かなり楽になりました。
- Q休職中の1日がつらいのですが、いつ楽になりますか
- A
個人差があるため断言はできません。
私の場合は、最初の数週間がいちばんしんどく、少しずつ「今日はコンビニ行けた」「制度を調べられた」という小さな積み重ねで変化していきました。
回復のペースは人それぞれなので、主治医と相談しながら進めるのが安心です。
まとめ:休職中の1日に「正解」はなかった
休職中の私は、キラキラ過ごしていたわけじゃない。
規則正しくもなかったし、毎日前向きでもなかった。
寝てばかりの日も、SNSで落ち込む日も、何もできなくて罪悪感に押しつぶされそうな日もあった。
それでも、少しずつできることが増えていった。
コンビニに行けた。制度を調べられた。猫の世話ができた。
「今日できたこと」が小さくても、それで十分だった。
※本記事は私自身の体験談です。
症状や回復のペースには個人差があります。
体調の変化は主治医にご相談ください。
【参考資料】





